ビューティフルデイ 飯能市上直竹上分地区で1日 その2
自転車で行くことから、重いカメラとレンズは持っていかなかったが、この上地区は美しく、写真を撮るにもいいところだ。海と山との違いはあるが、ボクの田舎の能登と似ている気がした。
地域の歴史は上分地区のHPを見ていただくとして、いくつもの沢筋が交わり、かつ南斜面の陽だまりのある地形だ。この地を発見した人は辺鄙だが良地であると感じたろう。
この地区には田んぼというものがない。換金作物や商品をつくらねばならないから、近代以降の社会の急激な変化に対応するのは大変だったのではないだろうか。
現在の住人の多くが戦後をずっと見続けてきた方が多いわけで、市史などを読むだけでなく、これらの方のお話が非常に興味深かった。
Kさんによる天神講の話はおもしろかった。天神講とは言わず「天神様」としていたというが、中身も他とちょっと違っていて、もう少し細かに聞きたかったくらいだ。もうひとり、Kちゃんという男性が補足の話をしてくれたが、当時の子ども行事がいかに楽しかったかが伝わってきて、参加者みな大笑いで、その後も話が横道にそれて、これがまたおもしろく、時間はあっという間に超過してしまった。
Kさん宅の庭に出て、地区の景色を背景に、皆で記念写真を撮った。
戦後に再建した、お寺兼神社兼自治会館に戻って、アンケートを書き終え散会となったが、バスの時間まで15分ほどある。
さればと、自由の森学園の高校生が発起して幼児から高校生までの遊び大会を開くことになった。はじめて会った子どももいるだろうに、自然に遊びの輪ができていた。
ボクら大人の参加者たちは、Kさんたちから聞いた上分地区の昔の子どもの話を思い出して、この様子をうれしく眺めていた。
外は、すでに山の端の関係で集落の下部は日暮れはじめ、青みがかっている。上部の家々にはまだまだ日が差しているようで暖かな色合いが残り、そのコントラストが美しい。
ビューティフルデイだ。ボクはそう思った。
自転車の故障が不安で、15:10に一足先に上分地区を後にした。
下分地区に入るまで下り坂で自転車をこぐこともなかったけれど、道路にはまったく日が差していなかった。
日が短いあいだは、自転車で行く場合時刻には注意したほうがいいと思う。また、朝9時過ぎまで道路に霜が残っていたりしたから、道路の凍結には気をつけたい。
ちなみに帰り道は鶴ヶ島市の自宅まで90分だった。自転車は、さて?ノントラブルとなっていた。
今度はロードバイクで行ってみよう。
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