上田までヨシダヨシエ展に行ってきた
昨日はクルマで上田市の信濃デッサン館の槐多庵に行ってきた。往復約250km。「ヨシダ・ヨシエの眼」展。
雨の中の長距離ドライブは疲れるしどうしようかと考えたが、前の晩、テレ朝の「トットちゃん」の録画をみていたら小学生のトットちゃんが友達の葬儀に参列し、その子との別れのシーンで「〇〇ちゃん、さよなら」というくだりがあって、それで行こうと決めたのだった。
ヨシダセンセの葬式の時、ボクは受付係だったんだけど、最後の献花のときに「センセ、さようなら」と思わず声を出してしまったことがあって、トットちゃんでそれを思い出した。
長野に入ると雨は降っていなかった。
途中上田市街旧柳町のパン屋ルヴァンとその隣の岡崎酒蔵「亀齢」に立ち寄った。
槐多庵に入る前に無言館に。最初来たのは20年ほど前、開館したての頃だったろうか、佐久・望月に窪島誠一郎さんの話を聞きに行ったあとだったか先だったか。当時は展示館の周囲も殺風景だったがいまは趣があり、時間さえ許せば戸外でゆったりしたい感じだ。
今回で3回目だが、戦争で没した若い画家・画学生らの遺品としての展示物を前にすると、こんなボクだが動悸が乱れを感じることになる。
今回の選挙の滑稽さと不安について考えながら絵と向かい合った。
続いて信濃デッサン館別館の槐多庵へ。
展示物自体は多くはないが、ヨシダヨシエさんが己の眼を信じて見てきたもの、関わってきたものがわかるような気がした。
無言館や信濃デッサン館・館長の窪島さんは若い頃からヨシダさんに注目していたところがあったようで、しばらく前にも新聞かなにかでヨシダさんのことについて書いていて読んだ記憶がある。
正直言っていいなら、今回の展示会に足を運ぶ人は少ないのではないだろうかと思う。でも貴重な機会だとも思う。
おそらく日本ではもう無いんじゃないか?
美術評論や詩作、ときにはキュレーターのようなものがセンセの仕事だったから、そもそも展示という形態になかなかなりえない。
でも、ヨシダセンセの家の軒先にいつも突っ立っていて見慣れた重村三男作の像も館内に展示されていて、。「なんだセンセ、いたじゃん」。理由を話しスタッフの了解を得て像の撮影をし、冥福を祈ってきた。
今回は窪島さんの友人でボクの恩師のOセンセが案内ハガキを送ってきてくれたので知ることができた。
ヨシダヨシエさんについてはいろいろお世話になったのでこうした機会があれば行こうと思ってはいたが、こんなところまで来ちゃう自分って。もうないだろうから、まあいいや。
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